年末恒例のソーシャルフットボールサポーターズカップ。
今年は12月21日(土)、札幌市北区体育館で開催されました。
コロナ禍での大会休止期間が明けると、2022年は5チーム、2023年は10チームと、出場チーム数は順調に増え、今年2024年は15チームでの開催となりました。ご存知の通り、ソーシャルフットボールとは、精神障害者を主たる対象とし、フットボールを通じて、誰もが分け隔てられることがない共生社会を実現する取り組みのことです。
この大会はソーシャルフットボールの理念に賛同する人たちが親睦を図り、メンタルヘルスに理解ある社会づくりにつなげて行くことを目的として行われています。
遠方は、苫小牧・函館・登別・倶知安・秋田・岩手からもご参加頂きました。年齢・性別・障害・地域等の属性を問わない多種多様なチーム構成で行われた競技の様子は、写真でご覧下さい。上位の結果と出場チームは以下の通りです。
優勝 | ダーナ(2年連続優勝) |
2位 | 日本医療大学ドリームチーム(初出場) |
3位 | い~やつ~ら(キッズ&ミッキーマウス) |
4位 | Safilva(招待チーム、北海道フットサルリーグ所属) |
5位 | K.S.C Juntos united(倶知安連合) |
6位 | siren(倉本さんと仲間たち) |
- ココリカ
- 道南ソーシャルフットボール
- サポーターズクラブ
- デサフィオ
- スマイル長野
- K.S.C JUNTOS
- だいたいアリアンサ
- REEF&ふぉれすと
- セレーノ苫小牧
メインとなる競技大会の他にも、様々な工夫を織り込んだ大会でした。
女子の競技推進のためのレディースマッチ、所属チームがない方も広く出場して頂くための個人参加とチームのマッチング、教育と研究につながるよう大学との積極的な連携、出場チームの地元の応援と地域活性化を意識した賞品・閉会式企画など、まだまだブラッシュアップは必要ながら、これからの地域社会・コミュニティづくりに必要な要素を詰め込んだ大会でもありました。
この大会をきっかけに、精神障害者やメンタルに不調がある人たちへの先入観なく、フットサル仲間として付き合ってくれる人が増えることを願います。
大会に関わって下さった全ての皆様に感謝申し上げます。
北海道精神障害者スポーツサポーターズクラブ代表 井上誠士郎
日本医療大学ドリームチームからコメント
サポーターズクラブの大澤です。にぎやかし担当です。
12月21日(土)に札幌市北区体育館にて、ソーシャルフットボールサポーターズカップ2024が開催されました。
私自身、これまでサポーターズクラブやふぉれすとなど、各所属先で出場させていただいた大会ですが、今年はこの春からお世話になっている大学の理学療法学・作業療法学専攻の学生たちとチームを作り出場しました。若さがすごい。
チームとしては、「フットサルがしたい」、「ボランティアに興味がある」、「Safilvaが出るらしい」というような動機やきっかけで11名(1人欠席)の学生が自発的に集まってくれました。学生同士は顔を合わせて2回目という仲の方たちもいて、どうなるだろうかと期待と不安がありましたが。
そんな中でもサッカーの競技経験が豊富なメンバーたちが率先してチームをまとめ、さらには大会の主旨や雰囲気を汲み取った言動を自然と見せてくださり、安心・安全に大会を終えることができました。この日初めてフットサルをする女子たちも不安感を抱えながらも試合に臨んでくれ、男子たちも「女子に得点を」と目標を掲げてプレーしていました。最高か。
大学での講義の中で、“精神障害“に対する正しい認識とはどういうものだろうか、正しい認識を広げる(偏見をなくす)にはどんな取り組みができるだろうか,というグループワークに取り組んだ学生たちが、実際にそのような主旨を持つ活動に参加したことで、何か感じたことがあると良いなと思います。
大会としても、今回は15チームの出場があり、新たに活動が始まった苫小牧や道南からチームが大会に参加してくれたこと、学生の若い力が加わったこと、これまで長く活動に携わっている方々が変わらず参加を続けてくださっていること、全てが重なってこの盛り上がりになったのだろうと思います。
これからもスポーツを通じて繋がりを持ちながら、お互いを理解しあい、穏やかに活動を続けていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
日本医療大学ドリームチーム 大澤茉梨恵
カンパネラ岩手サポートスタッフからコメント
ソーシャルフットボールサポーターズカップ2024へ参加させていただきましたカンパネラ岩手サポートスタッフの杉本です。
サポーターズカップ2024では15チームと多数の参加があり、当事者チームはもちろんのこと支援者チーム、一般参加チームも参加し笑顔の溢れる心の温まるイベントとなりました。ソーシャルフットボールの理念でもあるフットボールを通じて様々な立場の人々の交流を実現するということを体験出来、貴重な経験をさせていただきました。
当事者と社会を繋ぐ社会資源としての役割、運営方法、競技性の保ち方等たくさん学ばせていただきました。個人的には1得点することが出来、またチームの皆さんと交流し、支援者の輪が広がったことに満足しております。
是非来年はカンパネラ岩手チームで参加させていただきたいです。
北海道と東北のソーシャルフットボールでの交流も今後ともよろしくお願いいたします。
ソーシャルフットボールチームカンパネラ岩手 サポートスタッフ 杉本将宣