DREAM WORLD CUP レポート!【GK川岸】

今回、5月13日から16日にイタリアのローマで開催された、精神障害者フットサルの国際大会にあたる『DREAM WORLD CUP 2018』にソーシャルフットボール日本代表のゴレイロとして選出され、初めて国際大会に参加させていただきました。

北海道からは2大会連続で竹内晋平選手が選ばれました。
自分は今大会で初めてソーシャルフットボール日本代表に選ばれました。
4月の東京合宿までは選出された15名全員「代表候補」としての参加でした。

2月に大阪合宿にがあって、デフ日本代表との練習試合で渡された背番号は竹内晋平選手が「12番」で自分が「13番」でした。
その後、4月の東京合宿を経て正式に 『DREAM WORLD CUP 2018』に挑む代表メンバー12名が発表されました。
北海道はとも2人とも国際大会に挑むソーシャルフットボール日本代表の選手に正式に選出され竹内晋平選手は「11番」で自分は「1番」を貰いました。
そして、 5月の東京直前合宿を経てイタリアへ出国しました。

国際大会、予選Bグループ

フランス戦、自分は前半のみ出場17-2で勝利(2失点とも自分がゴレイロ)

1失点目、相手との一対一で膝から滑り込むセービングをして、股下を通される…(技術と判断)
2失点目、PK、相手のシュートが強目で速いのが飛んでくると予想し、我慢しきれずに飛んでしまう…(判断)

アルゼンチン戦、自分は前半のみ出場8-0で勝利

スペイン戦、前後半出場8-3で勝利(自分ゴレイロ時に2失点)

1失点目、右に横っ飛び、弾ききれず(横っ飛びで弾き出すならフィジカルと技術、教わった通り正面でセービングするべきなので判断とポジショニングが悪い)
2失点目、要注意選手への自分のプレッシャーが甘くなりループシュートを決められる(技術と判断)

全勝でBグループ1位突破が決まり、決勝トーナメントへ進みました。

決勝トーナメント準々決勝の相手はAグループ4位のハンガリー。

ハンガリー戦、ほぼフル出場2-3負け

1失点目、相手のミドルシュートを両手でなぎ払うような弾き方で右へ弾く、そこにハンガリーの8番がいて、もう一度シュートを打たれ失点。(フィジカルと技術)

2失点目、相手のフリーキックが壁が飛んだ所の下からすり抜け決められる。
このフリーキックの時だけ壁に「くっ付け!」「足元注意!」「下注意だぞ!」といった声かけができていなかった。
何故この時だけ言ってなかったのか、今まで言ってたから大丈夫だろうとかそんな感じだったのか。
自分のゴレイロとしての未熟さが最も出た失点シーンだったと思う。

3失点目、相手ゴレイロからのロングスローがピヴォに入り、そのまま反転されシュート、自分はシュートのコースに入ることが出来ずに反応も出来なかった(ポジショニングと判断)

その結果、ソーシャルフットボール日本代表は準々決勝敗退…

自分はソーシャルフットボール日本代表のメンバーの中では能力的に弱点になりうる存在であることは自覚していました。
リベルダージ北海道の選手として練習や全国大会等を経験していって、正直周りの評価も自己評価もそういう評価でした。

ソーシャルフットボール日本代表のゴレイロとして選ばれて、自分に出来ること一生懸命やれることを必死にやること、それがチームや応援してくれている方々の為に自分が唯一出来ることだと思って、国際大会に挑んできました。

そんなに関係ないと思いますが、自分は日本代表選手の中で1番多い出場時間だったみたいです。

監督に「ギシ先発!」と声を掛けられて
ソーシャルフットボール日本代表のゴレイロとして1番を背負ってコートに立っている時、「やってやる」、「絶対負けない」、「やられない」、「やらせない」、「やらせてたまるか」、「俺達の方が強い」、「勝てる」、「勝つ」。

そういう気持ちで全ての試合に挑んでいました。
連覇を目指しての準々決勝敗退…

やっぱり、世界のチーム相手に自分がソーシャルフットボール日本代表のゴレイロとして出場して、世界で結果を残すには、全てにおいて未熟過ぎるゴレイロだと改めて感じました。

今回、国内合宿やイタリアで経験した事は自分の人生にとってとても大きな財産となりました。これも、本当に周りでサポートしてくれた方々、応援してくれた方々、その他にもとても多くの方々のお陰だと思っています。
特に当別町や当別町地域活動支援センター、精神障害者スポーツサポーターズクラブ関係者の方々や自分と同じ当事者選手やスタッフの皆様に感謝しています。

そして、今回一緒に戦ったソーシャルフットボール日本代表のスタッフ、選手、そして同行して、脱臼後にテーピングを巻いて頂いたり、ちぎれてしまった靴紐の代わりを頂いたり、その他にも色々サポートして頂いた井上先生等、関係者の皆様に感謝しています。

今後、自分にできることがあれば何らかの形で恩返しできたらと思っています。
なので、まずは地元当別町や札幌で自分がやれることをやっていこうと思っています。
この度は皆様の熱い応援やサポート等、本当にありがとうございました。

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